11mmのハンコは半端サイズ?認印や仕事印としての需要から生まれた新サイズ

日本人にとって馴染みが深いハンコには、直径6mmから23.5mmまで様々なサイズのハンコがあります。しかし、近年まで11mmという直径のハンコはほとんど使われておらず、10.5mmや12mmが中心でした。

では、11mmのハンコはどのような用途で使われ始めるようになってきたのでしょうか。認印や仕事印としての使われ方に影響しているので、自分に合ったハンコ選びの参考にしてみましょう。

『ハンコを使用した有名な対決』

ハンコのサイズは1.5mm刻みの慣習がある

認印や仕事印として使われているハンコのサイズは、主に6mmと9mmの直径を持つものが中心です。6mmは訂正印としての用途があり、9mmは認印や仕事印として広く使われていて、様々な材質のものが作られています。

また、シャチハタに代表されるスタンプ印のものも同様にネーム6とネーム9という形で販売されている状態です。そして、メートル法が導入される以前は尺貫法が長さの基準となっていて、日本でハンコが使われてきた歴史の長さによりハンコのサイズは1.5mm刻みとなっています。

なぜなら、1寸=約3.03cmであって1分=1/10寸=約3.03mmという長さの単位です。ハンコは1分の半分刻みで作られているからこそ、3分半=10.5mmと4分12mmのハンコが広く使われてきました。

11mmというサイズは歴史的に使われておらず、新たに使われ始めたキッカケはシャチハタ11という直径11mmサイズのスタンプ印が販売されて評価を受けるようになってからです。

つまり、11mmサイズのスタンプ印を除くハンコは、まだ周囲に保有している人が少ないと考えられます。そして、他者と同じハンコを使いたくないというオリジナリティーを重視する人にとって11mmタイプのハンコは受け入れられるようになりました。

11mmタイプのハンコは陰影の違い以外の独自性に繋がる

認印や仕事印は日常的に使うので、安く購入できて紛失しても認印ならさほど困らないという扱いが珍しくありません。確かに100円から購入可能な認印が販売されている状況では、余程珍しい名字の人以外はオーダーメイドで認印を作ったことがある人は少ないはずです。

そして、佐藤や鈴木といった人数が多い苗字を使っている人ほど、市販品のハンコで互いに被ってしまいハンコの正当性が疑わしくなってしまう経験をする人が出てしまいます。しかし、11mmタイプのハンコならば多くの市販品で新たに登場した半端モノと呼ばれるサイズの慣習から外れた印影となるので、同じ苗字であっても自分が押したハンコと確認しやすいです。

11mmタイプのハンコは、シャチハタのネームビッグブラック11というシリーズで登場し、役職者が押すハンコとして少し箔を付けたい時に使用する人が少なくありません。稟議書や企画書では、会社内で上司に決済印をもらってから処理する必要があり、役職が下から上へハンコが回されます。

課長以上の役職者向けに使いやすいシャチハタネーム印の中でも大きめサイズとして発売されたので、仕事印として使われ始めるようになりました。木彫りや他の印材を使った通常タイプのハンコとして11mmタイプが使われるようになったのは、主にネット注文で行われるオリジナル印鑑作成のためです。

11mmのハンコは印影のオリジナリティーと合わせて女性の銀行印に使われる

銀行印として使われるハンコのサイズは、男性で13.5mmから18mmであって女性で10.5mmから15mm程度です。

スタンプ印は銀行印として使えないので、あくまでも印材で作られた11mmのハンコは女性なら使っても不思議ではないサイズと考えられます。銀行印は認印よりもオリジナル性が求められるので、印影デザインを工夫してオリジナル品を注文する人が少なくありません。

印影が同じものがあるとハンコを偽造されてしまうリスクがあることから、11mmのハンコを銀行印として使うことはメリットがあります。なぜなら、昔ながらの営業を行っている印鑑ショップは、11mm印材を仕入れていないことが多く断られてしまうからです。

銀行印に求められるのは、本人が手続きをしたという証明の1つとして予め銀行へ届け出ている印影と同一のハンコを持参していることです。シャチハタを銀行印として登録できなくなった理由は、スタンプ印という性質から摩耗が発生して印影が変わってしまい同一性を銀行が判断できなくなるからと考えられます。

摩耗に強い印材で昔ながらのハンコ専門店が取り扱わない11mmサイズならば、印影デザインが珍しくなくてもオリジナリティーを確保しやすくなるわけです。最小限の手間で自分だけが持っていて、簡単に市販品で真似できないハンコならば、銀行印として登録することに何ら問題ありません。

11mmタイプのハンコはインターネット注文が中心

既存のハンコ専門店では、印材として予め円柱型のハンコを仕入れていて印影をデザインして彫ります。多くは機械彫りを行ってから手彫りで独自性を出して仕上げる方法です。安価なハンコほど最後まで機械彫りに頼ることもありますが、11mm印材を使っていれば印影デザインが被ってしまうことはありません。

また、印影デザインと印材の組み合わせにより数多くのハンコを自由に作成できるので、友人や同僚が持っていない珍しいタイプのハンコを手にすることができます。周囲に同姓がいても使用するハンコが珍しければ、自分が押した印影だとすぐに分かるはずです。

そして、認印だからといって勝手に使われないようにハンコさえしっかり管理しておけば、余計な疑いをかけられる心配なく過ごせます。

0.5mmの違いでも印影を比較するとサイズの違いがすぐに分かる

広く普及している10.5mmタイプの3分半と11mmのハンコでは、印影デザインが同じであっても並べてみれば別物だとすぐに分かります。印材を並べるだけでも僅か0.5mmの違いはシャープペンシルの芯ほどの違いですが、比較すると分かるほどの差があります。

薄手の紙に自分のハンコを押して比較したい印影に重ねれば、僅か0.5mmの違いであってもズレて見える箇所が複数あるために別のハンコで押したものと判断可能です。11mmのハンコは押している所を見ても10.5mmとは分からないので、悪意を持って別の市販されている認印で誤魔化そうとしてもすぐに分かります。

印影を比較すればすぐに違いが分かるにも関わらず、ハンコ本体の見た目だけでは判断つきにくい所が防犯面から役立つでしょう。

11mmタイプのハンコは自分だけの認印や仕事印として使おう

11mmタイプのハンコは、認印や仕事印として使われているサイズの1つになっています。

9mmタイプよりも1回り大きな10.5mmにハンコの外形は見えますが、印影を比較すると違うと分かるので市販品で簡単に代用できないメリットが大きいです。

ありふれた苗字であっても認印を偽装されないために11mmタイプのハンコはセキュリティー強化目的でも利用できます。