ハンコの変更にまつわる疑問あれこれ

様々な場面で利用されているハンコ。一体、ハンコにはどんな意味があるのでしょうか。ハンコとは、個人がその当事者であることを示す印のことで、とても大切なものです。そんな大切なハンコを変えるのですから、変更には手続きが必要になることもあります。

今回は、「そもそもハンコについてよく知らない」という人にも分かるように、ハンコの変更に関するいろいろな質問と回答を紹介します。

『ハンコを使用した有名な対決』

ハンコと印鑑って同じなの?

「ハンコ」の正式名称は、実は「印章」といいます。聞き覚えのない言葉かもしれませんね。そして、紙に印章を押したときに残る朱肉のあとを「印影」といいます。この印影の中で、銀行印や実印として登録されたものを「印鑑」と呼ぶのです。

一般に、「ハンコ」と「印鑑」が同義という認識が広まってしまっているのかもしれませんが、それは誤った使い方になります。だから、ハンコの変更と言えば、印章を変えることを指します。

ハンコの種類は?

「ハンコ」と「印鑑」が同義で使われる誤用が広まっているため、「ハンコの種類」も「印鑑の種類」として使われる場合が多いです。印鑑の種類は、実印・銀行印・認印と3つあります。自治体に登録するのが実印、金融機関で登録しているのが銀行印、そして登録が不要なのが認印です。

結婚などでハンコを変更するときには、実印と銀行印の両方を変更する場合がほとんどでしょう。

実印はどうやって変更するの?

実印が欠けてしまったり、引っ越したり、結婚などで氏名が変わったりした場合、実印を登録し直す必要があります。ただし、引っ越し先が同じ地区町村の場合や、結婚で苗字が変わっても実印は名前のみで作っている場合は、実印の登録をし直す必要はありません。

印鑑登録の変更は、市区町村自治体の窓口でできます。実印を変えるときには、最初に廃止申請を済ませ、次に新しい印鑑で印鑑登録申請をしますが、引っ越しのときには印鑑登録の廃止の手続きは特に必要ありません。手続きには、本人確認書類等が必要になるため、事前に必要書類を必ず確認しましょう。

銀行印の変更は?

銀行印を変更する際は、銀行口座を作成した銀行の窓口で変更届けの手続きをしましょう。銀行で改印の手続きをする場合は、現時点で登録している銀行印と新たに届出するハンコ、銀行が指定する本人確認書類、そして、通帳とキャッシュカードが必要です。

ただし、銀行によって必要書類が異なることもあるため、ホームページなどで前もって確認してくださいね。

自分のハンコを持っていませんが…

未成年や実家暮らしの社会人はハンコを持っていないかもしれません。しかし、未成年でも銀行口座を持っているなら、自分のハンコがあるはずです。銀行口座があるのにハンコが見つからないという人は、おそらく、あなたがまだ小さい頃に親が銀行に口座を作って、ハンコもずっと管理してくれているのでしょう。

将来、ハンコを変更するときのために、両親にあなたのハンコがどこにあるかを確認しておいた方がいいでしょう。

なぜハンコを変えるの?

ハンコを作り直すタイミングは、結婚などによる氏名の変更時と、ハンコが欠けたり、古くなったりした時が多いです。ハンコがまだ使えるにもかかわらず作り変えるのを、不思議に思う人もいるでしょう。確かに、古くてもハンコは使えます。

しかし、「昔、必要になって急遽間に合わせで三文判のハンコで印鑑登録してしまった」と、後悔している人もいるんです。そういう人たちが良いハンコに作り直し、実印を変更することがあります。

良いハンコはどこに売っているの?

ハンコを変更したいけど、良いハンコはどこで買えるのでしょう。ハンコ専門店で購入するのがおすすめです。店舗を構えているところもありますし、インターネットのみで営業している店もあります。実店舗の良さは、購入前にいろいろなハンコを見られることです。

しかし、インターネットの店舗でも、出来上がりの状態をサイト内で詳しく説明していますので、よく確認すれば失敗は少ないでしょう。

安いハンコはダメ?

100円ショップなどで、ハンコは安く買えます。100円ショップはどこにでもあり、いつでも買えるし、違う名前のハンコを誰でも買えるので、とても便利です。しかし、それを実印や銀行印にすることはやめた方がいいです。

入手しやすいということは、つまり悪用される可能性も高いということです。誰かが同じハンコを入手すれば、なりすましも容易にできてしまいますよ。

ハンコをやめたい!

ハンコの紛失が心配だから、ハンコをやめてしまいたいと思う人もいるでしょう。しかし、銀行を利用している限り、銀行印をなくすことは難しいです。

実印の変更のときにも紹介しましたが、実印の印鑑登録は「印鑑登録廃止申請書」に記入し、市区町村自治体の窓口に提出すれば廃止できます。実印は、再び実印が必要になれば、新しいハンコでもう一度印鑑登録の手続きをすることができます。

電子印鑑って何?

電子印鑑とは、パソコン上で使用できる印鑑のを指します。ビジネスシーンでは、近年、電子印鑑を用いることが多くなってきました。パソコン内の書類に、ワンクリックで電子印鑑を押印できるので便利です。今のところ、とくに届出も必要ありません。

しかし、現時点では実印や銀行印の代わりとして電子印鑑を使用することはまだできません。

ハンコになぜ朱肉をつけるの?

ハンコに赤色のスタンプ台を使ってはなぜダメなのでしょうか。朱肉とスタンプ台では、印面に付く朱の色のノリが違います。スタンプ台では印面に朱の色が綺麗に付きにくいため、印影にかすれが生じます。印影がかすれていると、市区町村自治体の窓口や銀行でハンコ変更などの手続きを行う際に受けつけられない場合が多々ありますので、朱肉を使いましょう。

ハンコは1本でもいい?

ハンコを何本持つのがいいかは、その人によります。

平均の所有数は3本から5本と言われていますが、ハンコの管理ができるのであれば、10本持っていても20本持っていてもいいでしょう。

反対に、実印、銀行印、認印がすべて同じでも問題はありません。けれども、盗難などのリスクを考え、複数のハンコを違う場所に保管すると、まさかの事態に備えてリスクを分散させることができます。

ハンコの変更に関する疑問を解決

ハンコを持つと、一人前になった気がする人が多いのはなぜでしょう。ハンコは、銀行や役所などの手続きと切り離せないものだからかもしれません。ハンコの変更についてのさまざまな疑問をみると、ハンコには数多くの役割があることに気づかされます。

ハンコのことをよく知った上で、今まで以上にハンコを大切に扱いたいですね。